サツマイモは中米原産のヒルガオ科の植物で、江戸時代の初めに琉球に伝わり、そこから薩摩藩に伝わりました。その後、救荒作物として徳川吉宗の命により青木昆陽が関東でサツマイモを栽培し、やがて全国に広まっていきました。
サツマイモといえば石焼き芋などを連想しますが、用途としては焼酎の原料や精製でんぷんの原料などとしても重要な作物です。また、全世界の生産量の8割以上を中国が占めており、大部分は白酒(パイチュゥ)の原料として消費されているようです。
サツマイモの栄養成分としてはでんぷんの他、ビタミンCや食物繊維を多く含んでいます。薬膳的な効能としては、胃腸の働きを良くしたり、便通を良くするということですが、中国の書物によると、お乳の出を良くする効果もあるとされています。