大アサリは、正式にはアサリと同じマルスダレガイ科のウチムラサキ貝(貝の内側が紫色をしています)という種類の貝で、見た目が似ているので大アサリと称されています。味は、アサリよりは大味ですが、スープやみそ汁のようにダシをとるのでなければ、十分にアサリのような味が楽しめます。
この料理は、中華で言う「蒜茸(スワンロン)」という調理法で、ニンニク(大蒜)のみじん切り(茸)を油で揚げて醤油味を付けたものを貝の上に載せて蒸してあります。この調理法は、海鮮料理でよく見られるもので、貝のほかエビやロブスターなどでもよく見られます。
さて、アサリの類の薬膳的な効用は、体の余分な熱を冷ましたり水分代謝の改善となっています。栄養学的には、タンパク質のほか、ミネラル(カルシウム、鉄など)、ビタミンB12などを含み、特に殻の部分に有用なミネラルが豊富で、殻ごと煮た汁は二日酔いにも良いとされています。