岩手短角牛とは、旧南部藩の時代に物資輸送に使われていた南部牛をもとに、明治以降に肉牛として品種改良されたものです。
一般の和牛が、狭い小屋の中で穀物飼料などを与えられて霜降りを目指しているのに対して、岩手短角牛は草原の中で無農薬の牧草で育てられており、低脂肪ながら旨味のある赤身に特徴があります。
中華では伝統的に霜降りの牛肉を使うことなど無かったので、中華料理本来の牛肉料理にはうってつけの牛肉だと言えます。薬膳的にも、牛肉は胃腸の働きを良くして補気養血、強筋骨などの作用があるとされていますが、霜降りなどの脂身はかえって体に悪いとされています。