フカヒレは言うまでもなくサメの尾びれや胸ひれで、、表面の皮と、ヒレの付け根から伸びる軟骨をはずしたゼラチン質の部位です。サメ自体は、年々漁獲高が減ってきているものの高級魚とは言いがたいですが、ヒレに関しては乾燥させたり、不要な部分を取り除いたりと結構手間がかかりますので値段も高くなります。
もっとも近年のフカヒレ価格の高騰の原因は中国の経済発展が主要因だと思います。日本ではお金に余裕があれば、フレンチや霜降りの牛肉などの需要が増えるところですが、中国では医食同源の思想が徹底していますので、裕福になればなるほど老化予防や免疫力を向上させる食材?フカヒレやナマコ、ツバメの巣などの需要が増えます。(ついでに言えば、最近の金価格の上昇も中国の影響が大だと思います。)
さて、日本ではサメのヒレではなく軟骨にはコンドロイチンなどが豊富に含まれており、錠剤などに加工されたものがひざの痛みに良いとして人気がありますが、フカヒレの値段を考えるとかなり安価で値打ちがあるとも言えます。