川椒というのは、四川省特産の山椒のことですが、一般的には三國志の時代の蜀の国に因んで蜀椒ともよばれます。植物的にはイヌザンショウの成熟果実で、日本の山椒とは似て非なるものです。(日本では、中国山椒または花椒と呼ばれています)
ついでに言うと、中国語では胡椒(フージャオ)はそのままですが、唐辛子のことも辣椒(ラージャオ)と呼びますので、「椒」の字だけでは、サンショウ、コショウ、トウガラシの区別が付きません。
さて、この料理ですが中国山椒風味の鶏の炒め物ということですが、鶏肉の周囲に唐辛子の葉っぱを素揚げにしたものが添えられるのが特徴で、レストランによっては「碧緑川椒鶏」といったしゃれた名前を付けるところもあります。