「洋葱」といは、西洋のネギという意味でタマネギのことです。また「酥」というのは、パイ生地を使った料理を指しますので、このメニューを直訳しますと、叉焼とタマネギを具にしたパイという意味になります。
広東省の広州は古くより英国やフランスの租界が設けられており、このため広東料理では、いち早くケチャップやマヨネーズなどが取り入れられてきましたし、戦後も香港は英国領だったこともあってこのメニューのような「中洋折衷」とでもいうようなものがよく見られます。
中の具に関しては塩味ですが、外側のパイの部分は結構甘くて、カロリーは高そうです。
さて、1997年当時、返還を前にして香港の繁栄は終わりだという論調が主流でしたが、最近の香港は以前にも増して活気に溢れており物価もへたをすると日本とかわらないくらいになっています。
以前と違うところは、観光客の殆どが中国本土からやってくるということと、代わって日本人の姿が殆ど見えなくなっている事でしょうか。また、欧米の投資銀行などは以前にも増して中国資本の株式の引き受けや投資を活発化させており、香港返還の結果としては中国、欧米ともに万々歳という状況のようです。