銀耳というのは白きくらげのことで、昔から老化予防や美容に良い食材として使われてきました。
薬効としては「滋陰潤肺」「養胃生津」で、「肺」を潤わせる(即ち、お肌にも良い)とともに、胃にも潤いを持たせる作用のほか、滋養強壮(老化予防)作用があります。
最近の研究によると、血糖降下作用や脂質分解作用も認められています。
週末topics〜漢方的ダイエット(その2)
今回からは、太りやすい体質を漢方的にタイプ分けして、それぞれのタイプの傾向と対策について・・・
(1)気虚(ききょ)太りタイプ
「下半身太り」「小食なのに太る」というタイプで、実は最も多く見られるタイプです。
・疲れやすく体力がない
・風邪をひきやすい
・胃腸が弱く軟便がちか、お腹に力が入らず便秘気味
・肌にしわやたるみができやすい
というタイプで、これは、「気」(=エネルギー)、特に胃腸(=「脾胃」)の「気」が不足している事が原因で、食べ物から体に必要な栄養素を取り出すことが出来ないばかりか、不要なものをしっかり排泄できないという事が原因です。また、「脾胃」は体の水分代謝にも関連していますので、余分な水分もたまりやすくなって、むくみなども生じやすくなります。
このタイプの方が、食事を減らすなどのダイエットをすると、ますます「気」のエネルギーが低下して、一時的に体重が減ったとしても、結果的に「気」のエネルギー不足(気虚)が進んで、体質的により太りやすくなってしまいます。同様に、冷たいものや生ものを摂ることで胃腸が冷やされると、「気」は「陽」の性格を持っているので、気虚が進行しますので、出来るだけ冷たいものや生ものは控えてください。
気虚(ききょ)太りの方には、「気」を補う「補気」、特に胃腸の「気」を補う漢方薬を用いて体質改善をはかります。胃腸が丈夫になれば、もっと太るのではと思われがちですが、結果は逆に体に不要なものが排出されるとともに、必要な栄養素が吸収されることでエネルギーが生まれて、新陳代謝も活発になり体がしまっていきます。
更に胃腸の機能が改善されることで、水分代謝も改善されて、むくみの原因となる余分な水分が減って、お肌は潤ってきます。
また、気虚(ききょ)が改善されると、今度は、少々食べすぎたからといって太りにくくなりますし、疲れにくく、風邪もひきにくいという体質になっていきます。
以下、次回に続く・・・