今日は二十四節気の最初の立春です。現在では中国でも旧暦の正月に当たる春節は盛大に祝いますが、立春だからといって特に何かをするという事はあまりないそうですが、昔の中国では立春に春餅(小麦粉を練って平たく円形に伸ばして焼いたもの)と生野菜を食べるという風習があったそうです。
中国では基本的に生野菜を食べませんが、新しい春を迎えて清らかな気持ちになるために、この日に限って少量の生野菜を食べたそうです。やがてこの風習をもとに、野菜を春餅で捲いて食べるようになって、これを油で揚げたものが春巻きとなったそうです。
英語でも春巻きはスプリングロールですが、もともとは立春の日に新しい春を迎えるという意味を込めた食べ物でした。写真の春巻きも具はフキノトウ、タラの芽、新筍、菜の花で、本来の春巻きの姿と言えます。
因みにフキノトウは健胃薬として胃痛や胃もたれに効果があり、タラの芽は山のバターと言われるくらい油脂、タンパク質などの栄養に富んでいるほか胃腸の働きを強くする作用もあります。