米薫童鶏(スモーク雛鶏丸揚げ)

  今日は生の雛鶏を香辛料の入った塩水につけ込んでから一旦蒸して乾燥させ、米、ハスの葉(荷葉)、八角、ジャスミン茶葉、砂糖などを用いて短時間スモークし、更に数日おいてから高温の油で表面がぱりっとなるまで揚げたものです。

 広東料理などでは鶏をスモークせずに表面をカリカリになるように揚げた脆皮鶏(ツェーペイガイ:広東語読み)という料理が有名ですが、米薫童鶏の方がスモークされている分だけ鶏肉の味に奥行きが感じられます。因みにこの料理は四川料理の名菜です。

 欧米でスモークといえば桜などの木のチップを用いますがお米やハスの葉、八角などを用いるところが中華料理らしいところです。

 さて、ハスの葉(荷葉)といえば中華ではスモーク以外にも蒸し物やお粥など、香り付けのためによく用いられますが、漢方薬としても用いられてきました。

 効能としては新鮮なハスの葉には清暑利湿、すなわち夏の暑い時に余分な熱をさましたり利尿作用があるとされています。また、乾燥した物については胃腸の働きを良くして胃のつかえや腹痛、下痢などの症状を和らげる働きがあるとされています。

 最近では乾燥したハスの葉をお茶代わりに飲むと、コレステロールや中性脂肪を低下させるとしてダイエット茶としても応用されています。

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