漢方から見たたるみ

人は年を重ねていくごとに、全身の筋肉やお肌の張りというものがなくなっていきますが、女性にとってやっかいなのは首筋のたるみです。顔のくすみなどは、お化粧である程度は隠すことができても、首筋のたるみだけはどうにもなりません。

このたるみを改善するためには、当たり前のようですが老化防止ということが重要になってきます。年をとれば老化するのは当たり前でも、養生次第で老化を遅らせたりすることは可能ですし、また反対に老化が早まることも考えられます。

漢方の考え方では、老化は即ち「腎」の老化(=腎虚)と考えられていますので、この「腎」の老化を防ぐ「補腎薬」と呼ばれる生薬や処方が使われますが、冷え症か、ほてり症かによって次のように分かれます。

1.腎陽虚タイプ

下半身を中心に冷え症で腰やひざがだるいという方で、基本的な処方としては金匱腎気丸ですが、強力版としては鹿茸などの入った参茸補血丸などの処方も用いられます

2.腎陰虚タイプ

手のひらや足の裏などがほてった感じがする、口の中が乾きやすい、歩いているとかかとの裏に痛みを感じるというタイプで、瀉火補腎丸や杞菊地黄丸といった処方が基本になります

また、お肌と老化ということから考えると、お肌は五臓六腑では「肺」にあたるため、「腎」とともに「肺」を補い、全身的な老化予防だけでなく、特に美容面での老化予防に効果があるものとしては冬虫夏草や胎盤エキスなどもよく使われます。

サプリメントでは更年期の女性を中心に人気なのが大豆イソフラボンで、女性ホルモン様の作用があって、更年期ののぼせ、ほてりのほか、お肌の潤いや、首筋のたるみに効果があります。

もちろん、「シミ」や「シワ」のところでも書きましたが、「気」や「血」の流れがスムーズであってこそ必要な栄養素がお肌に運ばれますので、「気」の流れの停滞や「血」の不足などがあれば、同時にそれらを改善していく必要があります。

おすすめの漢方薬

・金匱腎気丸(きんきじんきがん)
・参茸補血丸(さんじょうほけつがん)
・知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

・MACH(マッハ)No99(イソフラボン+ナノ型乳酸菌)
・神仙長寿丸(しんせんちょうじゅがん)
・プラセンタエキス

 など

1ヶ月分のご予算

8,000円~15,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。