牛肚炒時蔬

20150525 ミノ、ハチノスなど牛の胃の炒めものです。

 梅雨から夏の間、湿度の高い日が続きますが、過度の湿気は湿邪として気の巡りを阻害するほか、五臓六腑の脾、すなわち胃腸の消化吸収や水分代謝機能を低下させます。

 特に脾は気の主な発生源でもあり、胃腸機能低下は気力低下に直結するので、湿度の高い時期は余計に気の巡りが悪くなります。

 五臓の脾が気力の主な発生源であるというのは、脾が弱い人のことを“ひよわ”と言いますし、気力が充実している人のことを“ガッツ”があると言いますが、このガッツとはgut(はらわた、胃腸)の複数形ですので、ガッツがある人は胃腸がしっかりしていると言うことになります。

 ところで、薬膳の考え方の一つに“以臓補臓”とよばれるものがあり、自分のからだの弱い臓腑を補うために牛や豚の同じ臓腑を食べると良いというものです。そういった意味では、このメニューは胃腸が弱りがちな梅雨時にはぴったりの一品といえます。

 

 

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