普段なにげなく使っている食用油ですが、スーパーなどで安売りされているキャノーラ油がどのようにして作られているかご存知ですか?
原料の菜種は、ほぼ100%がカナダなどの海外産の遺伝子組み換え菜種で、抽出効率を上げるためにヘキサンなどの有機溶媒が使われています。
もちろん最終的には抽出に使われたヘキサンは除去されますが、油の抽出やヘキサンの除去のために何度も高温に加熱されることで、出荷される段階で既に酸化された状態になります。
キャノーラ油に多く含まれるとされるリノール酸は、もともと酸化されやすいのですが、酸化されることでヒドロキシノネナールという物質が生成し、食事中からも容易に吸収され、脳神経に影響を与えると認知症やパーキンソン病などの疾患のリスクファクターになるとされています。そのほか、血管や肝臓にも悪影響を与えますが、構造式の一部にアルデヒド基をもつことからお酒に弱い人は特にダメージを受けやすいといわれています。
このほか、リノール酸を摂りすぎるとアレルギー症状が出やすくなりますが、
最近は、雑誌などでも油の特集が組まれたりして注目が集まっていますが、人体への影響を考えると“安すぎる”油の利用は控えた方が無難です。選び方としては、有機溶媒などを使わない低温圧搾方式で絞ったものがお勧めですが、一般的なキャノーラ油の値段の5倍以上はします(写真のこめ油で900ml入りで1800円(税別)です)。