(大阪市西区「中国菜 香山」さんのメニューから)
口水とはよだれのことで、“よだれ鶏”とも称される四川料理の一品です。一般的な蒸し鶏の四川料理版ですが、花椒やラー油がたっぷり使われています。
さて、このよだれ鶏の写真を見て、よだれが出そうだとか、日頃から辛いものが好きという方は、ストレスがたまっている可能性があります。
これは、辛いという味には発散するという作用があり、ストレスによって気の巡りが悪くなる(気が詰まった状態になる)と、無意識に辛いものを欲するようになるからです。特に、“怒”というタイプのストレス(怒とは、奴の心を指しており、奴隷のように自分の思い通りにならないことに対してイライラするというタイプのストレスを指します)にさらされると、辛いものが欲しくなるようです。
ただし、辛いもので気の巡りが良くはなるのですが、唐辛子などは胃の粘膜を荒らしやすいので、薄荷やミントなどがお勧めです。薄荷は生薬としても用いられますが、辛い味に分類され気の巡りを良くする働きがあります。
ついでに言うと、“怒”というタイプのストレスの影響で辛いものを欲しくなるとともに涙もろくもなってきます。涙が出そうなときは我慢するのではなく、思いっきり泣いた方がストレスの発散になります。
また、ストレスを感じているけど辛いものや刺激物は苦手という方は、胃腸が弱いことでストレス抵抗力が低下しているタイプで、無理に辛いものを摂る必要はなく、漢方薬などで胃腸機能を高めることを優先することをお勧めします。