上海ガニのオス(向かって左)とメス(同、右)の姿蒸しです。日本にも上海ガニに似たモクズガニは生息していますが、上海ガニには日本のモクズガニには無い独特の風味があります。
さて、上海ガニは、ワタリガニやズワイガニと違って主な可食部はカニミソ部分で、身はあまり食べるところがありません。
そのカニミソですが、オスの精巣とメスの卵巣のことで、薬膳的には腎精を補う作用があります。
強精作用といえばそうですが、精は生命の根源物質とされており、精を補うことは生殖能力を高めるだけでなく老化予防にもつながります。この程度のことは東洋医学の専門家でなくても中国では一般的に知られていることでもあり、おいしさもさることながらそういった薬効を期待されている部分もあって人気のある食材となっています。