なにわ黒牛は名前の通り、大阪府で飼育される黒毛和牛で、肉質が3等級以上のものに限られるそうです。
写真は、そのなにわ黒牛のバラ肉と、里芋、大根、ニンニクの芽を土鍋で煮たものです。
薬膳の本では牛肉の薬効として胃腸機能を高めたり、強壮作用があるとされていますが、これは元々、中国で牛肉といえば脂身のない農耕用の牛などで、牛肉は牛肉でも赤身の肉についての効能と考えた方が良いです。近年は、あちらも欧米化の影響で、肉牛の飼育も増えてきたようですが、脂身の多い牛肉については胃腸が虚弱な人にとってはかえって負担となる可能性があります。
特に、牛肉など脂肪分の多い食事については、胃での消化に数時間もかかりますので、残業などで夜遅くになってから肉類を食べると、睡眠障害や逆流性食道炎の原因ともなります。そういうときはあっさりとした食事を摂って、栄養をつけたければ昼食に高カロリーのものを摂るのがお勧めです。