聖護院かぶらは、伝統的な京野菜で、寒さとともに甘みが増します。
かぶらにしては、かなり大ぶりで、漬け物の千枚漬けの原料としても知られています。
栄養成分としてはビタミンCや鉄分のほか、消化酵素のジアスターゼ、アブラナ科の野菜の辛みの元にもなっていて、ガンの発生を予防する効果が期待されるイソチオシアネートも含まれています。
また、薬膳的には胃腸の機能を高める作用があります。胃腸の機能を高めるというと一般的には消化力を高めるようなイメージかもしれませんが、薬膳というか東洋医学的には、胃腸は気力の発生源~免疫力に大きく関わっています~でもあり、胃腸の機能が高まるとかぜを引きにくくなるほか、アレルギー体質の改善にもつながります。また、全身の水分代謝にも関わっており、胃腸の機能低下はむくみなどの原因ともなります。