くりかぼちゃと鹹蛋の前菜

121022 ぱっと見は、鶏の唐揚げのようですが、かぼちゃに鹹蛋(シェンタン:塩漬けにしたアヒルの玉子の黄身の部分)をからめたものです。

 かぼちゃは冬至に食べると良いとされていますが、薬膳的な効能としては胃腸を温め気を補う=免疫力を高める作用があるとされています。

 また、鹹蛋の塩味はからだを温めるとともに五臓の腎を補うとされ、冬に機能低下を起こしやすい腎に有益な組み合わせのメニューといえます。

 ところで、胃腸と免疫力というと一見関係なさそうですが、胃腸機能低下は栄養物の吸収に悪影響を及ぼすだけでなく、腸内細菌バランスの悪化につながり、人体の免疫力の低下につながることは西洋医学的にも解明されています。しかしながら、健康診断で胃腸の検査というと胃の粘膜に炎症やポリープがあるかないかをチェックするだけで、炎症もポリープもなければOKであり、胃腸が正常に機能しているかどうかは問題とされません。

 最近では日本の健康診断は意味がないとか、ガン検診は受けない方が良いといった意見が出てきているようですが、漢方の養生で最も重要視される胃腸機能についてあまり重視されていない現状を考えると、納得のいく部分もあります。

 因みに、胃腸機能が正常かどうかを見極めるのは簡単で、健康的な空腹感がない、食後もたれたり、眠くなる、軟便傾向であるの3項目のうち、2つが当てはまれば胃腸機能低下とされます。そのことが直ちに病気に結びつくわけではありませんが、胃腸機能低下状態が続くと肝臓や腎臓をはじめ体全体に悪影響を及ぼしていきます。

 

 

 

 

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