桃は中国の黄河流域原産で昔から長寿につながる果物とされ、長生果とも称されます。
薬膳的な効能としては、胃腸の働きを助け、血の巡りを良くするほか、体や腸に潤いを与える作用もあるとされています。
栄養学的には、桃に豊富に含まれる水溶性の食物繊維(ペクチン)は腸内細菌のエサになるとともに腸内の環境を酸性にして悪玉菌の増殖を抑えるほか、コレステロール低下作用や食後の高血糖を抑える作用も期待できます。
また、アーモンドや杏仁にも似た桃の種は桃核や桃仁と呼ばれ、淤血(おけつ)を改善する生薬として桃核承気湯などに配合されます(因みに、杏仁のような香ばしい味はしません)。