布豆腐とササゲの和えもの

120809  関西ではササゲはお盆の時期に出回るというか、この時期限定のようなイメージがあります。

 手を捧げ出すような格好で実がなるのでササゲと呼ばれているそうですが、お盆の時期にお供え物としてご先祖様に捧げることに通じているような気もしますが、関西以外ではお盆に関係なく流通しているようで、真相は不明です。

 さて、写真のきしめんのようにも見えるのは、布豆腐で、中国語では百頁(バイイェ)とか干豆腐(ガンドウフ)と言って、薄くて硬い豆腐を作って、それを細長く切ったものです。日本では豆腐はどんどん柔らかくなって、原材料として使われる大豆の量も相当少なくて済むのではないかと思いますが、布豆腐には濃厚な大豆の風味が残っています。

 大豆は数ある豆類の中でも「大」という字を冠しているだけあって、人間にとって極めて有用な豆です(因みに中国語で、お米は「大米」)。近年の研究でも、栄養成分だけでなく、腸内細菌バランス改善効果のある大豆オリゴ糖や、女性ホルモン様作用を有する大豆イソフラボン、動脈硬化予防作用のある大豆レシチンなど様々な有用成分が知られています。

 薬膳的にも大豆には後天の本(=生きていく上で最も重要なところという意味)である脾(=胃腸)を元気にする働きがあるとされており、正に偉「大」な「豆」であると言えます。

 

 

 

 

 

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