功夫茶(コンフーチャァ)~中国で烏龍茶をおいしく飲むための作法~で用いられる素焼きの茶壺(急須)に上湯スープと冬瓜、骨付きの鶏肉、干し貝柱を入れて蒸し上げたスープです。
濃厚なスープをぐい飲みのような茶杯に注いでいただくと、舌全体に旨みが広がって一層おいしく感じられました。
ところで、旨み成分のグルタミン酸受容体が舌の味蕾にあることが見つかったことから、舌が感じる味について甘味、酸味、苦味、塩味の他に「旨み」もあることが認知されるようになりましたが、化学調味料であるグルタミン酸ソーダはシャープにこの受容体を刺激して、口に含んだとたんに“旨み”を感じます。天然の出汁に慣れていれば“おいしすぎる”と感じますが、味覚が発達する子供の頃から化学調味料の味にならされると、化学調味料を使わないとおいしいと感じなくなるばかりか、微妙な味の感覚がなくなるそうです(現代の日本人の大半が既にそうなっています)。
このことは、化学調味料の摂りすぎ~CRS(チャイニーズレストランシンドローム)などの問題以外にも、食べ物をあまり噛まなくなることにもつながり、噛まない習慣がつくことで子供の視力にも悪影響を及ぼすほか、唾液の分泌量の減少は口腔環境の悪化からドライマウスまで健康に対して様々な悪影響を及ぼしています。
(尚、写真のスープには化学調味料は使われていません。念のため。)