ジャガイモの和えもの

1204_2  アメリカでの調査ではアメリカの子供が最も頻繁に食べる野菜はフライドポテトで、野菜摂取量の4分の1を占めるそうです。ジャガイモは感覚的には穀物に準じるような気がしますが、農産物の分類上は野菜だそうです(薬膳的に考えれば、ジャガイモは主食に含まれますので、野菜とは言えないと思います)。

 現代では、食生活を中心とした生活習慣の問題が様々な疾病につながるとして、国も1日350gの野菜を食べましょうとか、食事バランスガイドといったものまで啓蒙活動を繰り広げてはいますが、現代日本では食に関してあまりにも選択肢が多くなったことと、健康情報が氾濫しているせいか、いったい何を食べたら良いのかわからなくなってきています。実際に、平成22年度版の食育白書によると「健康を維持するための1食の量とバランスがわかるか?」という質問に対して、全世代で26%が、20代、30代の男性に限っては40%近くもの人が「わからない」と回答しています。「バランスの良い食事を」と言ったところで、もはや意味をなさない時代になっているわけです。

 このブログでは、以前にも長崎の「NPO法人大地といのちの会」さんが提唱されている食生活の17項目などを紹介してきましたが、主食や主菜、副菜のバランスという観点からは、人間の歯の構成~臼歯、前歯、犬歯の比率(16本:8本:4本)から主食を4、野菜やキノコなどの副菜が2、肉や魚といった主菜が1というバランスが良いとされています。

 現代のような歯の比率になってから4万年くらいは経っているそうですので、人間の食べ物に対する消化、吸収、代謝の機能がそういったバランスに適合していると考えるべきです。

 因みに、漢方では人間の食べ物を「水穀」と呼びます。即ち、人間の食べ物は穀物が中心と言うことです。

 

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