若ゴボウの蝦子和え

120329 若ゴボウというのは大阪の伝統野菜で、一般的なゴボウが根の部分だけを食するのに対して、葉、茎、根のすべてが食べられます(根は小さくて、どちらかというと葉と茎が主な可食部です)。

 毎年、今時分が収穫期で、蕗にも似た食感とすがすがしい香りがして気の流れが停滞しやすい春にはぴったりの野菜です。また、栄養的にも食物繊維は言うに及ばず、鉄分やカルシウムが豊富な健康野菜です。

 ところでゴボウといえば漢方の世界ではその種子(牛房子:ゴボウシ)が生薬として用いられ、効能としては清熱作用や解毒消腫作用があるとされ、特に便秘がちな方のかぜに伴うのどの痛み、皮膚の化膿症などに応用されます。そのほか、民間療法で乳腺炎などにも応用されるほか、最近話題になったのは富山大学の和漢医薬学総合研究所などの実験で、牛房子に含まれる成分(アルクチゲニン)に膵臓ガン抑制効果があることがわかり、臨床応用の研究が進んでいるそうです(注:牛房子を飲めば膵臓ガンが治るというほど単純な話ではないと思われます)。

 

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