今日は、大阪では真冬にもなかなか見られないほどの吹雪でした(といってもすぐにおさまりましたが・・・)。
一旦暖かくなりかけてからの冷え込みは結構こたえます。
ところで、こういった日には、寒い寒いと思っても、かぜの初期症状としての寒気(悪寒といいます)なのか、単に寒いことによって冷えを感じているのか区別がつかないことがあります。かぜの初期症状であれば早めに葛根湯などを服用すべきですが、このふたつのパターンの簡単な見分け方としては、厚着をするかストーブにあたるなどした場合に寒気がしなくなるかどうかで判断できます。
かぜの引きはじめの場合は、暖をとっても同じように寒気がしますが、単に冷えているだけなら暖まると寒気が消えるはずです。漢方的に解説すれば、かぜの引きはじめの寒気(悪寒)は、風寒の邪が体表部に張り付いた状態と考えられますので、温めるだけでは邪を追い払うことができず、葛根湯などの漢方処方が必要になります。もし手元に葛根湯などが無ければ、熱い味噌汁に白ネギをたっぷり入れて身体の内側から温める必要があります。
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写真は、四川料理の名菜、水煮羊肉(シュイヂュウヤンロウ)です。左側に見えるのは、固焼きの中華麺で、元々はまかない料理で水煮羊肉に添えられていたもので、最近は結構ポピュラーな組み合わせとして定着しつつあるそうです。
羊肉は薬膳的には身体を温める作用が強く、中国では冬場に食されることが多いですが、更に四川唐辛子と香辛料の組み合わせで相当ホットです。尚、胃腸がよほど丈夫でない限り、かぜの引きはじめにこういった刺激の強い料理を食べるのは、いくら身体が温まるからといってお勧めはできません。念のため。