牡蛎入り打鹵麺

20120126  牡蛎は海のミルクとも称されますが、栄養面で特筆すべきは亜鉛や銅といったミネラルが豊富に含まれていることです。また牡蛎に含まれるミネラルは、胃腸に負担をかけずに吸収されやすいという特徴があります。

 加工食品や冷凍食品が全盛の現代において、カロリーは足りていてもミネラル分の不足が叫ばれていますが、このことを漢方的に捉えると、全身を流れる血の不足(血虚)だけでなく、気の流れの停滞(気滞)や不足(気虚)にもつながり、そのことが胃腸をはじめとした消化吸収機能の低下につながり、更にミネラルやビタミンの吸収力が低下するという悪循環に陥ります。

 牡蛎の薬膳的な効能は、正に気血を補うとともに流れを良くすることで、特に女性の美顔や美肌に良いとされています。よって、牡蛎は胃腸が弱くて疲れやすい(気虚)、血液が少なめでお肌が乾燥しやすい、くすみやすい(血虚)といった体質の方にぴったりの食材です。

(※打鹵麺(ダールーミェン):山東料理(北京料理)。胡椒のきいた餡かけ麺です。)

 

 

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