ツブ貝と百合根、銀杏の炒めもの

20110920  百合根は言うまでもなくユリの根(鱗茎)ですが、世界的に見て食用にしているのは中国と日本だけのようです。

 日本では江戸時代くらいから食用とされるようになったそうですが、ユリの種類によっては苦味が強く、食用にできるユリの種類は限られています。また、日本国内では関西圏で全生産量の7割近くが消費されているそうです。

 また、中国では、食用というより乾燥させたものを生薬として用いられることも多く、薬効としては肺を潤す作用があるとされ、空気が乾燥してくる秋から冬に多い空咳に用いられるほか、熱病の後期に生じる動悸や不眠などにも応用されます。

 また、銀杏にも咳を抑える作用があることから、空気が乾燥して咳が出やすい季節にはぴったりの組み合わせです(因みに、銀杏には頻尿を抑える作用もあるとされています)。

 ところで、五臓六腑の肺は乾燥に最も弱い臓腑とされており、肺のコンディションを保つには肺を乾燥した空気から守る必要があります。室内に加湿器を置いたりする方も多いようですが、加湿器を買う前に口呼吸していないかどうかチェックする必要があります。

 現代日本ではどういう訳か、鼻で呼吸せずに無意識のうちに口で呼吸をする人が多いようで、単に空咳の原因となるばかりか、アレルギー疾患や潰瘍性大腸炎などとの関連性も指摘されています(→「鼻で呼吸していますか」参照)。そもそも口で呼吸できるのは人間だけですが、鼻から空気を吸うことは、冷たくて乾燥した空気を加湿、加温し、更に空気清浄器的な効果も期待できるのですが、口で呼吸するとこれらの効果が期待できず、カゼを引きやすくなるばかりか様々な疾患につながります。加湿器と空気清浄機を使いつつ口呼吸するくらいなら、鼻で呼吸するだけの方がましと言えるくらいです。

 また、口呼吸を簡単に鼻呼吸にもどすためにお勧めは、「あ・い・う・べ」体操で、毎日どこででも簡単にできて、口呼吸を鼻呼吸に戻す効果が期待できます。また、顔を小顔にする効果などもあり、健康面だけでなく美容面からもお勧めです。

 

 

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