香港などでは、干し鮑を使用すると思いますが、写真は生のアワビと、アワビのキモを使った炒飯です。
さて、アワビの薬膳的な効能は養肝明目~五臓の肝を養い視力を良くする~となっています。漢方の考え方では、五臓の肝は目と関連性が深いとされ、肝に良いとされるものは多かれ少なかれ目にも良い影響を与えます(反対に言えば、目の調子が悪い時はお酒など肝に負担となるものは避けるべきです)。
因みに、目(特に老化に伴う視力の低下など)に良いとされる食材としては枸杞の実(枸杞子)が有名ですし、目の充血などには菊の花を乾燥させたもの(生薬名:菊花)もポピュラーで、共に中国ではお茶に入れたりしてよく飲まれています。また、枸杞子と菊花が配合された杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)という処方は、別名“飲む目薬”とも称され、目と全身のアンチエイジング処方として有名です。