写真ではわかりにくいですが、いしもちの身が沈んでいます。
いしもちは、ニベ科の魚で大きな耳石をもつことからいしもち(石持ち)と称されますが、釣り上げられた時に浮き袋が振動してグーグーと愚痴をこぼしているように聞こえることから“ぐち”とも呼ばれます。
ところで、このぐちなどのニベ科の魚の浮き袋を乾燥したものは、花膠(ファーガオ)とか魚肚(ユィドゥ)と呼ばれ、中華料理の高級食材の一つとして知られています(→「海参花膠湯」参照)。
大きいものになると、魚の浮き袋とは思えないような値段(キロ数万円)になりますが、花膠の薬膳的な効能としては、腎精を補う作用~老化予防や滋養強壮作用に優れているとされており、そういった効能が実感できるからこそ、高値であると言えます。