金柑入り酒醸湯圓

11126_2  酒醸(チュウニャン)とは、糯米と米麹などでつくられる甘酒のようなもので、料理の隠し味にも使われるほか、お湯でのばして写真のような甜品に用いられます。

 さて、大振りの金柑と白玉団子が入ってますが、金柑は日本でも昔からのどに良いとされ、空気が乾燥する季節には好んで食べられてきました。

 大阪では、この冬、殆ど雨が降らない日が続いたせいで、のどをやられる方が例年より多いです。

 ただし、のどをやられるのは、空気が乾燥しているという理由だけでなく、同時に寒さも影響しています。即ち、人体の機能として、乾燥かつ冷たい空気を吸ったとき、それが気道を通過して肺に到達するまでに湿度100%かつ37度の状態に加温、加湿する仕組みとなっているわけですが、人体の加温、加湿能力を越えてしまった場合には、緊急事態となって気道に炎症と過度の水分の分泌が始まる=急性上気道炎(簡単に言えば“かぜ”)とよばれる状態になるという説があります。

 特に、最近多いといわれる口呼吸をしている人は、鼻で呼吸するよりも空気が一気に気道に侵入するために、加温と加湿が間に合わなくなる可能性が高まると共に、様々な感染症にも罹患しやすくなります(→「鼻で呼吸していますか」参照)。しょっちゅう、のどが痛くなると言う方は「あいうべ」体操をして口呼吸を改善することから始める必要があります。

 いずれにせよ、のどがカラカラに乾いて痛みを伴うようだと潤肺糖漿という漢方処方をベースにしたシロップが効果的で、のどに痰がからみついてなかなか出ず、咳を伴うようですと麦門冬湯が有効す。また、インフルエンザのように急な発熱を伴うようですと銀翹散や天津感冒片という処方が効果的です。

 

 

 

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