今日は日本では節分ですが、旧暦では正月朔日にあたります。
中国の正月といえば北方では古代のお金の形に似ていることから縁起を担いで餃子が、南方や台湾では大根餅がつきものです。
また、カラスミ(唐墨)は、台湾でもポピュラー(烏魚子と呼ばれます)な食材で、特に正月には日本の数の子と同じように子孫繁栄の縁起物として好んで食べられています。
さて、大根はすりおろしたものには消化酵素~アミラーゼ(ジアスターゼ)が含まれるほか、加熱したものにも胃腸を整える作用や体内の不要な水分の排泄を促す作用が期待できます。
ところで、大根おろしは消化を助けてくれるというのは広く知られていますが、アミラーゼ自体は唾液に含まれているもので、大根おろしがなくても食事の際によくかんで唾液を多く出すことが消化を助けてくれます。現代は食べものがどんどん柔らかくなる傾向にあり、戦後と比較しても1回の食事で噛む回数は半減していると言われています。
確かに柔らかい食材は、あまり噛む必要がないかもしれませんが、アミラーゼが消化する米や芋などのデンプン質は昔から硬さも変わらないので、噛む回数が減って唾液が作用しなければ、それだけ胃腸の負担が増します。毎食、健康的な空腹感を感じない人や、食後に胃もたれを感じやすい方は、消化剤を飲む前に、よくかんで食事をする(1口30回が目安)ことを習慣づけることをお勧めします。