大ぶりの牡蛎をフライにしたものと春雨を白腐乳とともに土鍋煮込みにしたものです。
腐乳は、豆腐に麹菌を作用させてできる発酵食品で、麹の種類によって赤いもの(紅腐乳)と白腐乳の2種類があります。
基本的に白い方があっさりとした味わいで、野菜や魚介類の料理に用いられ、コクのある赤いものは肉料理に使われることが多いです。沖縄の“豆腐よう”もほぼ同じものと言えます。腐った乳とは書きますが、もとを辿れば豆乳(大豆)で、チーズほどの臭みもなく、原料と製造工程が似た味噌のような風味もあります。
腐乳は、発酵食品の特性として腸内細菌バランスを良くしてくれますので、極めてヘルシーな食材です。因みに腸内細菌バランスがよくなると、便通の問題だけでなく、免疫力(腸管免疫)や食品中の栄養素の吸収なども改善されるほか、お肌に関しても美容効果が期待できます。
蛇足ながら、日本では腸内細菌の改善=ヨーグルトと考える人が多いですが、先祖代々乳製品を摂ってきた民族や、乾燥地帯の人には向いていても、湿気の多い日本の風土で、尚かつもともと食されてこなかった乳製品を摂るのは健康上、あまりお勧めはできません。