落花生を殻付きのまま八角茴香などとともに煮込んであります。殻は食べませんが、中の豆は渋皮付きのままいただきます。
落花生は南米原産ですが、中国は世界の生産量の4割を占める最大の生産国となっています。豆のままでの利用は勿論ですが、ピーナッツオイルも中国料理には欠かせない存在です。
さて、落花生の薬膳的な効用は胃腸を丈夫にするという豆類一般にある効能の他、“肺”を潤す作用があります。五臓六腑の“肺”は、気管支、鼻、お肌など呼吸器総てを含み、乾燥に弱いとされていますので、秋から冬にかけて空気が乾燥して、空咳が出たり、乾燥肌にお悩みの方にはお勧めの食材です。
ただし、もともと胃腸が弱い日本人にとっては、食べすぎると胃もたれを起こしかねませんので注意が必要です。また、日本では殻はもちろん、渋皮まで捨てることが多いですが、落花生の渋皮には強力な抗酸化作用のある物質が含まれていることが知られており、渋皮ごと食べることをお勧め致します。