豚バラ肉を蒸したものにニンニクだれがかかった前菜です。胡瓜の薄切りが添えられています。
豚バラ肉は日本ではB級グルメ素材といった感がありますが、中国料理に於いては最も人気のある部位です。特に、赤身と白い脂身が5層に重なったものを五花肉(ウゥファーロゥ)とよび珍重されます(一般的には肥肉(フェイロゥ)ともよばれ、赤身肉は痩肉(ソウロゥ)とよばれます)。
日本でバラ肉が敬遠されるのは、脂肪分が多い為だと思いますが、東坡肉のように長時間茹でるか、雲白肉のように茹でてから更に蒸すことで余分な脂肪分は除かれます。さすがに数千年も前から豚肉を調理し続けてきただけのことはあります。
豚肉自体にはビタミンB1が牛肉の10倍近く含まれ、特に大蒜(にんにく)と一緒に摂ることでビタミンB1の効果が増強されます。また、牛肉が温性~身体を温める作用があるのに対して、豚肉は平性(温めも冷やしもしない)ですので夏バテにはお勧めの食材です。