茴香豆(フイシァンドウ)

1005  紹興酒で有名な紹興の町にある有名な咸享酒家の名物料理、“茴香豆”~そら豆を茴香とともに煮た前菜です。

 新鮮なそら豆を使うと写真のような鮮やかな色に仕上がりますが、乾燥させたそら豆ではもっと黒っぽい仕上がりになります。

 さて、そら豆をはじめ豆類には健脾利湿~胃腸の働きを良くしてむくみをとる~という効能がありますが、日本の大学に於ける研究でも枝豆には消化管ホルモンを介して消化管の機能を高める作用があることが確かめられています。

 また、胃腸と体内の水分代謝の関係では、飲食物に含まれる水分を吸収して全身に運んでいるのは胃腸であり、飲食物以外の唾液や胃液などの消化液が1日に10リットルも分泌され、それらの分泌と再吸収も胃腸で行われていることから、胃腸機能の低下はむくみや下痢などの水分代謝の異常に直結します。

 胃腸機能低下による水分代謝異常としては、疲れると顔や手足がむくみやすいというのが典型ですが、長引いた場合には不眠や睡眠障害の原因ともなります。特に、これから湿度が高くなってくると、それだけでも胃腸機能が低下しやすいので、梅雨時になると食欲がなくなるとかむくみやすいという方は食生活の改善とともに胃腸の機能を高める漢方薬などの服用をお勧めいたします。

関連記事

  1. 上海蟹の蒸しもの

  2. レンコンの素揚げ、甘酢味

  3. 花ニラとイカの蝦醤炒め

  4. 穴子と新ジャガ、コーンの蒸しもの

  5. 左公鶏(地鶏のニンニク、唐辛子炒め)

  6. マンゴープリン