ふき(蕗)は日本原産のキク科の植物で、山菜と言うよりもハーブのような独特のさわかな香りと繊維質たっぷりの食感が特長です。
春は、俗に木の芽時とも言われますが、気の流れが滞りやすくストレス性の症状や疾患が顕在化しやすい時期とされています。
具体的には、ゲップやガスがでやすくなるほか、イライラしたり夜中にはっと目が醒める、肩こりをはじめ全身の筋肉が硬くなるなどの症状がでやすいものですが、予防法としては香味野菜など香りのいい物で気の流れが滞らないようにすることです(良い香りは気の流れをスムーズにしてくれる作用があり、アロマテラピーなども同じことだと思います)。
漢方では「百病は気より生ずる」と言って、全身を気がスムーズに流れていることが健康でいられるためには重要とされていますが、精神的なストレスにより気の流れが滞ることから様々な疾患につながると考えられています(俗に言う「病は気から」という言い方も、元々はこういった漢方の考え方を言ったものですが、いつのまにか精神論的な使われ方をされるようになり、本来の意味とニュアンスが異なってしまっています)。
ついでに言えば、春の季節に最もからだに影響を与えるストレスは「自分ではどうしようもない事に対してイライラする」というタイプのストレスで、香味野菜もお勧めですが、別の対処法としては「感情的に泣く」ということです。