芽キャベツはキャベツの変種で、キャベツそのものより味が濃く、甘みもありますが生では苦みが強いため煮物など加熱して使われることが多い野菜です。
キャベツは薬膳的には胃腸を丈夫にする働きがあるとされ、胃薬(胃の粘膜修復を助ける)のキャベジンもキャベツから発見された成分です(別名:ビタミンU)。もっとも、薬膳的にというか漢方的に「胃腸を丈夫にする」とは、食べものの消化と吸収に関わる臓腑の機能を高めるという意味で、単純に粘膜を保護するとかいった作用を指すわけではありません。
さて、キャベツそのものはアメリカのデザーナーフーズと呼ばれるガン予防に効果のある食物の上位にランクされています。また、近年、日本の研究者によって唾液中に発ガン物質を無毒化する作用のあるペルオキシダーゼという酵素が含まれているのが発見されています。よって、食べものをよくかんで(唾液を十分に分泌して)食べることは、それだけでも発ガンリスクを減らすことにつながります。尚、噛む回数については、玄米などでは一口100回とか言いますが、普通の食事では一口30回が目安です。