久々に登場の黒酢の酢豚です。(因みに、中国では、酢といえば黒酢が普通ですので、敢えて“黒酢”とは言いません)。
さて、明日は立春です。五行説では「春は「肝」の季節」で、五臓六腑の「肝」と関係の深い「目」や、「自律神経」、「筋肉」などの症状が出やすくなるとされています。
また、適度な「酸味」は「肝」の働きを良くするとされていますので、これからの季節、“適度な”酸味を摂ることはお勧めです。尤も、いちごやみかん、トマトなどから梅干し、お漬物なども昔に比べて酸味が少なくなっており、酸味のある食材自体が少なくなってきているのも事実ですが、ストレスフルな方や普段からお酒で肝臓を鍛えている方は特にこれからの季節、多少おいしさに欠けても酸っぱいものを摂られることをお勧めします。
ついでに言っておきますが、相当ストレスが溜まってくると、今度は酸味のものよりも辛い味のものを欲するようになってきます。それはそれで漢方理論上も理にはかなっています(辛さは発散という意味があるため)が、唐辛子やタバスコなどを摂りすぎると胃の粘膜が傷つきますので、こういった辛いものが好きという方はハッカやペパーミント系のもの(薬膳的に、これらのものは「辛い」味となっています)を摂るようにされることをお勧めします。