本年もよろしくお願い申し上げます。
写真は、中国のお正月(もちろん旧正月です)によく食べられる紅芯大根の上にアンコウの肝がのっています。
さて、世の中、不景気でデフレという状況ですが、今年は漢方薬や生薬は大幅に値上がりしそうです。
理由は、これらが経済成長著しい中国が原産国であり、中国国内の需要の増大とインフレ傾向で中国国内での価格が上昇していることで、更に人民元の切り上げ問題などが絡んでおり、一時的なものではなく今後しばらくは継続的な値上がりが予想されます。
更にその先には、今年の夏に名古屋で生物多様性条約の国際会議が開かれますが、世界的な趨勢として天然資源に対する生産国の権利を主張する動きが活発化しており、天然資源の一つである生薬についてもこれまでのように簡単に手に入らなくなってくる可能性があります。
この不景気の中、値上がりするなんてとんでもないという意見はあるものの考えてみれば、日本の歴史上、今ほど漢方薬の価格が安いという時期は無かったわけで、長い歴史の中では今の価格の方が例外的と言えるかも知れません。