朝日新聞の報道によりますと、和歌山県みなべ町と奈良県立医大などとの共同研究の結果、梅に含まれるポリフェノールの一種に胃ガンの原因となるピロリ菌を抑制する働きがあることや、やはり梅に含まれる他の物質に食後の高血糖を抑える働きのあることがわかったそうです。
これまでにも、梅には食中毒の原因となるような細菌の殺菌効果は知られていたほか、ムメフラールという成分の血液サラサラ効果やクエン酸による唾液分泌促進やエネルギー代謝向上など数多くの健康に役立つ効果のあることが知られていましたが、今回、更なる効果が科学的に裏づけられた訳です。
日本では、梅干しや梅肉エキスは古くから親しまれてきましたが、もともと胃腸が弱く、湿度の高い環境で生活している日本人にとって、唾液の分泌を促進して消化力をアップし、更に胃の中のピロリ菌や食中毒の原因菌を殺菌してくれる訳ですから、もっと見直されるべき食材のように思います。