淮山とはヤマイモ(ナガイモ)を乾燥させたもので、生薬としても用いられるほか、中国ではスープの具としてもポピュラーです。
日本でもヤマイモ(ナガイモ)には滋養作用があると認識されていますが、薬膳的な効能としては、五臓六腑の「脾」「肺」「腎」の3つを益するとされ、胃腸虚弱や乾燥性の空咳、頻尿などに有効とされています。
更に、このスープには肝臓を補う鴨の肝や、コラーゲンなどのゼラチン質を豊富に含むフカヒレ軟骨まで入っており、正に薬膳スープそのものといえます。もっとも、このようなスープは中国では特に薬膳と呼ばれることもなく、普通のメニューに載っていたりするところに“深さ”を感じさせられます。