台湾の台南発祥の担仔麺のビーフン(米粉)バージョンです。日本では“そば”であろうが、“ビーフン”であろうが“麺”類と呼びますが、中国語で“麺”はあくまで小麦粉を原料にしたものだけを指し、米を原料にしたものは“粉”と言います。よって、料理名も担仔麺→担仔米粉→担米粉となります。(因みに、日本でもポピュラーな担々麺は四川料理で、担仔麺と同じく天秤棒に「担いで」売り歩いたことから名付けられたものです。)
さて、ビーフンは中国の福建省が発祥と言われ、台湾や東南アジアでもよく食べられていますが、米を原料にしたものとしてはビーフン以外にも日本のきしめんに似た河粉(ハーフェン)などもあります。
薬膳的には小麦は涼性とされるものの、小麦粉になると温性になるとされ、平性である米に比べて身体を温める作用が強くなるとされています。よって、暑い地域では米または米の粉を原料としたものが向いており、小麦粉を原料にした麺類は寒冷地域に向いていると言えます。