上半分は冬瓜に似た夕顔の実(瓢:“ひさご”または“ふくべ”)と上湯(シャンタン)ソース、下半分はあわびのオイスターソース風味となっています。
夕顔の実(瓢)といえば干瓢(かんぴょう)の原料として有名ですが、写真のようにそのまま調理しても食べられます。見た目は冬瓜に近いのですが、冬瓜よりもしっかりした歯応えがあります。
夕顔の仲間である瓢箪(ひょうたん)はアフリカが起源と言われ、世界中で利用されていますが、日本にも縄文時代には伝わっていたそうです。食用のほかにも水筒や食器に加工されるなど、極めて応用範囲の広い植物で、人類の起源もアフリカと言われているだけに、太古の昔から人類とともに世界中に広がっていったのかもしれません。もしそうであるなら、瓢箪というか、その仲間である夕顔は人類共通の伝統食と言え、からだに良い食べものであるに違いありません。