豚のスペアリブにエリンギ、ゴーヤー(苦瓜)と冬瓜を細く切ったような瓢(“ひさご”または“ふくべ”とも読むそうです)が入ったあんかけ焼そばです。
瓢とは聞き慣れない名前ですが、瓢箪の瓢という字で、冬瓜に似た夕顔の実です。というか、細くむいて乾燥させたものが干瓢(かんぴょう)で、干瓢の生の状態(?)のものです。冬瓜のような柔らかさはなく、生の干瓢だと思って食べると納得できるようなしっかりした歯触りです。
さて、ウリの類は夏野菜で、薬膳的には身体の余分な熱を冷ます作用があるとされていますが、最近の研究では紫外線の影響を強く受ける季節に問題になる活性酸素の影響を和らげる抗酸化作用のある物質が苦瓜や西瓜などに含まれていることがわかっており、“季節の野菜”を食べることの大切さを感じます。