ささげと牛もも肉の唐辛子炒め

0716 料理から立ち上る香りというか湯気を少し吸い込んだだけで思わず咳き込んでしまうほど唐辛子の効いた一品でした。

 辛いという味は刺激であって、味覚ではないと言われていますが、漢方的には五つの味覚の一つとして数えられ、発汗作用や気を巡らす発散作用などがあるとされています。

 このため、精神的ストレスの影響などで“気”の巡りが滞りがちになると無意識のうちに発散作用のある辛いものが欲しくなるとされ、昨今の日本の激辛ブームの背景にはストレスの増大が背景にあると睨んでいます。実際に、昔はそうでもなかったけれど急に辛いものが好きになったという方で、夜中にはっと目が醒めるとか、頻尿がちになるなどの症状を伴えば、精神的なストレスを抱えていると言って間違いないと思います(因みに、漢方理論では、ストレス状態が持続すると、次の段階では涙もろくなってきます)。

 ただし、いくら辛いものがストレスの発散効果があるとはいえ、激辛食品の摂りすぎは刺激が強すぎて胃腸に悪影響を与えかねません。そこで、ストレスフルな方には薬膳理論的に辛いという味に分類され、尚かつ胃腸への刺激の少ないハッカ、ミント類などをお勧めします。

関連記事

  1. 三絲湯

  2. 生菜什錦泡菜

  3. 手羽先の煮込み

  4. 白切鶏の実山椒ソース

  5. 四方竹とレンコンの炒めもの

  6. 前菜3品