ハチノスと青唐辛子の和えもの

0716  牛には4つの胃があり、ハチノスは2番目の胃です。よく知られているように牛は反芻動物で4つの胃を使って牧草などを消化しています。

 外から見る限り、牛は草食動物ということになりますが、実は胃(特に最初の胃)の中で牧草を発酵させることによって、食物繊維や微生物の作り出す栄養成分などを取り込んでおり、単純に草だけを食べているというよりは、発酵食品を主食としているわけです(消化液を分泌する胃は4番目の胃だけです)。

 食品を食べさえすれば、あたかもその食品に含まれる栄養素が総て吸収されるかのように思っている人は多いですが、最終的に栄養成分が吸収されるまでには咀嚼、消化液や消化酵素の働き、腸内細菌の働きなど様々な要素が関与します。

 更には、漢方的には同じ人物が同じ物を食べても、その時の環境(湿度が高いと胃腸の機能全般が低下します)や精神的なストレスの有無などによっても、栄養の吸収に違いが出てくる筈です。

 ともすると、食品の栄養価や含まれている成分ばかりがクローズアップされる傾向にありますが、口に入ってからの事をもっと考えるべきだと思います。

  

関連記事

  1. 麺筋と豆の炒め煮

  2. オマールエビの揚げもの

  3. 上海ガニ

  4. アンコウの酸辣湯麺

  5. アヒルの醤油煮

  6. ハマグリのスープ