(東京、日本橋コレドの中にある「維新號 甬江(いしんごう よんじゃん)」さんのランチメニューから。
店名(甬江)の由来は、遣唐使の船が入港する寧波(ニンポー)に通じる大河の名前とのことで、寧波料理を原点にした料理が特徴だそうです。
寧波は上海の南に位置する歴史のある街で、近世になって上海が発展したときも寧波の人達が中心だったそうで、寧波料理とは上海料理の原点とも言えるものです。また、特に海に近いことで、海鮮料理に特徴があります。
写真はランチメニューと言うこともあって叉焼、ホタテのフライなど軽めの盛り合わせですが、強いて言えばクラゲが寧波らしいというところでしょうか。クラゲといえば数年前に日本海で大量発生して問題になったエチゼンクラゲを思い出しますが、中華料理で使うのは正しくそのエチゼンクラゲです。
さて、クラゲの薬膳的な効能は清熱化痰(せいねつけたん)となっており、早い話がメタボ系の方のむくみや便秘に有効とされていますので、経済発展著しい中国でのクラゲの需要はますます増えていくのではないかと思います。