大振りの地ハマ(国産のハマグリ)の清湯(チンタン)です。
ハマグリの片身の上にカリフラワーの裏ごしと卵白でできた白い生地をかぶせて、更に左からエンドウ豆、金華ハム、花柚(柚子の花)を埋め込んであります。
さて、ハマグリは、浜辺で栗のような形をしているのでそう呼ばれるようになったそうですが、古くから食用以外にも工芸品や碁石に加工されたり、胡粉(ごふん)と呼ばれる日本画の白色顔料の原料にも用いられてきました。
漢方の世界でも、ハマグリの貝殻は“海蛤粉(かいごうふん)”などと呼ばれ、肺に熱がこもって出る咳や痰を除いたり、湿熱のむくみや尿量減少に有効とされています。