野生のイノシシの肉をオイスターソースで炒めたものです。
イノシシは漢字で書くと「猪」ですが、中国語では「猪」はイノシシではなく、ブタになります(中国語で「イノシシ」は「野猪」と書きます)。
要するに、大昔からイノシシを家畜化したブタを食べているので、そうなるわけですが、これは鴨についても同じで、中国語で「鴨」はアヒルで、日本語の鴨は「野鴨」と標記されます。
さて、イノシシの肉は昔から「山鯨:やまくじら」や牡丹に例えられ、滋養強壮の目的で日本でも食べられていたようですが、一般の豚肉に比べて高タンパク、低脂肪で、現代的な価値基準から言えばヘルシーな食材ともいえます。また、鮮度が良いせいか殆ど肉の臭みもなく、あっさりとしていました(猟師さんの間では、刺身にして食べる程だそうです。もっとも、衛生面から寄生虫やウイルスの問題があり、加熱調理すべきとされています)。