鶏もも肉の甜醤油仕立て

0128  鶏のもも肉を一度蒸してから揚げたものに、甜醤油(テンジャンヨゥ)~醤油に八角茴香や桂皮、陳皮などの香辛料と砂糖などを入れて煮詰めたもの)で味付けした前菜です。上に載っているのはネギではなく、葉ニンニクです。

 甜醤油に入っている八角茴香や桂皮、葉ニンニクなどは、香りが良く気の流れを良くする作用の他、いずれもおなかを温める作用があります。

 また、こういった香辛料は好き嫌いが分かれるものですが、香りの強いものや唐辛子など辛いものが大好きという方は、漢方的に考えると気の流れが滞っている(気滞といいますが、簡単に言えばストレスフルということです)可能性が高くなります。反対に、香りの強いものは苦手という方は、流れるべき気のエネルギーそのものが少ない(気虚と言いますが、基本的には胃腸が弱い方)可能性が高くなります。

 ストレスフルで辛いものが好きという方の注意点としては、刺激が強すぎて胃腸の粘膜を傷つけやすいということと、これからの季節、目が痒いとか鼻が詰まるタイプの花粉症などの方では、辛いものの摂りすぎで炎症が強くなることがあります。そういった方には、薬膳的に「辛い」という味であり、尚かつ余分な熱がこもらないミントやハッカをお勧めします。

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