鴨肉と下仁田ネギを炒めたものです。下仁田ネギは群馬県の下仁田町の特産品で、肉厚で甘みが強いのが特徴です。
ネギ(白ネギ)には、体を温めたり、寒さによる鼻づまりやかぜの初期症状を追い払うといった作用があるとされていますが、下仁田ネギ特有の「自然な甘さ」には、薬膳的には胃腸の機能を高める作用があるとされています。
また、鴨肉にも補益脾胃、すなわち胃腸の機能を高める作用がありますので、鴨とネギの組み合わせは、胃腸の弱い日本人にはぴったりの組み合わせといえます。
ところで、漢方的に「胃腸の機能を高める」といった場合は、単に消化吸収力を高めるだけでなく、胃腸は「気」の発生源ですので、気力を高めて元気にしたり(言葉をかえれば免疫力を高める)、胃腸は水分代謝にも大きく関与していますので、むくみなどをなくす作用もあるという意味も含んでいます。