(アメニティ江坂内にある「翠園」さんのメニューから)
宴席用の前菜の盛り合わせです。このお店は広東料理のお店で、シェフはホテル出身だそうです。
広東料理といえば海鮮料理や飲茶など日本人にも馴染みやすい味付けと油濃くないのが特徴で、「食在広州」という言葉と共に昔から日本でも人気があります。
もっとも、最近の日本の中華料理界では四川料理が主流となっており、理由としてはNHKのテレビドラマにもなった、かの陳建民さんの功績も大きいものの、日本人がどんどん辛いものを求めるようになってきた事も背景にあると思います。
因みに、薬膳的には辛いものは「発散する」という意味があって、精神的なストレスの影響で「気」の流れの停滞が生じている人は、自己防衛反応というか、無意識に辛いものが欲しくなってきます。(ついでにいうと、「気」の滞りが更に進むと、涙もろくなってきます。)
そう考えると、日本で辛さに特徴がある四川料理が流行るのは、日本社会にストレスが充満している反映のようにも思えてきます。